HP Technology at Work

RFID、バーコード、QRコード、その違いとは?

スキャン技術は、スーパーマーケットやジム、コンサート会場などでよく目にするレーザースキャンのバーコードをはるかに超えようとしています。まさに今すでに次世代のRFIDやQRコードの恩恵を受けているのではないでしょうか。ビジネスにおいてもこのスキャン技術を使用して、収益を拡大させたり、顧客を魅了したり、在庫を管理したりできるかもしれません。

RFID、QRコード、およびバーコードはすべて、機械がすばやく簡単に読み取れる方法で情報を伝達する手段であり、それぞれには決定的な違いがあります。それらのテクノロジーとは何であり、どのように動作し、また、どのようなメリットを得られるかについてみてみましょう。


違いについて

 

バーコード

QRコード

RFID

一般的な利用

在庫管理

広告WebサイトのURL

自動在庫管理

特別な利用

ビデオゲーム、イベント登録にバーコードとして入力

販売アイテムの画像、建築許可のリンクなどによるコードを備えた仮想ストア

スポーツイベントや催し物、ペット追跡/識別タグなどの双方向体験

可視化の必要性 (スキャナー向けの見通し線)*

あり

あり

なし

スキャナーによる読み取り範囲*

数インチ~1フィート

数インチ~1フィート

最大30フィート (「パッシブ」タグ)、
  最大数百フィート (「アクティブ」タグ)

読み取り/書き込み機能*

読み取り専用

読み取り専用

読み取りおよび書き込み (データはタグで変更可能)

データ容量*

20文字未満

7,089文字

数千文字

信頼性/
 
耐久性*

しわの寄ったタグは読み取り不可

しわの寄ったコードから最大30%データを復旧

信頼性に優れる

最少コスト
  (
タグあたりのコスト、USドル)*

0.01ドル

0.05ドル

0.05~1ドル


バーコード

バーコードは一種の機械可読テキストであり、0から9までのそれぞれの数字を白と黒の線のパターンによって表します。たとえば、数字の1は濃い白のストライプ、濃い黒のストライプ、薄い白のストライプ、薄い黒のストライプで表します。バーコードはコンピューターにおけるモールス信号として考えることができます。レーザーが一連の線をスキャンすると、黒の線がより多くの光を吸収し、どの数字を表しているかをスキャナーに伝えます。最初のバーコードは、1974年にWrigley社のジューシーフルーツガム[1]に採用され、バーコードはそこから人気が高まりました。

  • ビジネスに役立つバーコード: スモールビジネスの48%が在庫の追跡をしていないか、手動のプロセスを使用しています[2]。バーコードは在庫管理のための低コストかつ効率的な方法であり、エラーを削減し、キャッシュフローを改善します。

 

QR (Quick Response) コード

QRコードとは、バーコードが拡張されたものとして考えられます。黒のドットが縦方向および横方向に配置され、光スキャナーによって読み取られます。この1次元から2次元への拡張により、数字だけでなく文字もQRコードで記号化できるようになりました。これは、バーコードのおよそ100倍のデータを保存できることを意味します。最初のQRコードは、1994年に日本の自動車メーカーで使用されました。そこから一般に広がり、並行して読み取り可能なスマートフォンの普及も進みました[3]

  • ビジネスに役立つQRコード: Webサイトは、スモールビジネスで利用される2番目に人気のあるマーケティングツールです[2]。QRコードはお客様のWebサイトに新規トラフィックをもたらすための効率的で安価な方法として、オンラインおよび印刷の両方のマーケティング成果物における効果を高めます。

 

RFID (Radio-Frequency Identification)

バーコードがある意味で1次元のデータであり、QRコードが2次元のデータだとしたら、RFIDタグは3次元のコードであるといえるでしょう。バーコードに対するレーザースキャナー、QRコードに対する光スキャナーの代わりに、RFIDタグは無線を使用して保存された情報を送信します。RFIDスキャナーはタグを直接見る必要がありません (見通し線があります)。タグに接近させるだけで読み込めます。自動車に搭載されている無線料金支払いシステムがそのわかりやすい例でしょう。簡単にスキャンできるRFIDタグのおかげで、在庫管理における優れた柔軟性と自動化が実現します。最新のタグは、米粒ほどの大きさにすることも可能です[4]

  • ビジネスに役立つセキュリティカード認証: バーコードとQRコードはRFID(セキュリティカード)よりも安価であることが多いですが、RFIDによりROIが向上するケースが数多くあります。たとえば、RFIDではセキュリティを強化するためデータの暗号化が可能です。RFIDタグは他の手法よりも多くのデータを保存できるうえ、スキャナーが1つずつデータを読み取るのに対し、タグは一度で全部読み取ることができます。

スキャン技術に対応する新しいアプリケーションが次々と紹介されています。HP Proximity Card Readerは、従業員のセキュリティカードのタグを読み取り、印刷ジョブを適正なユーザーだけに許可することで機密書類を保護します。ニューヨーク市における建築許可には、プロジェクトに関する追加情報を提供するためのQRコードの使用が必要になりました[5]。また、バーコードの人気は揺らぐことはなく、一種の芸術形態となっています[6]。いずれのスキャン技術においても、企業が得られるメリットは、使用しない企業に比べれば明白です。企業として次にすべきことは何でしょうか。

[1] シカゴ・トリビューン: 40年前の今日:Wrigleyガムがバーコードをスキャンした最初の製品になった日

[2] Wasp Barcode Technologies: スモールビジネスの実態レポート

[3] デンソーウェーブ: QRコードの歴史

[4] AR Media: 米粒サイズのRFIDタグ

[5] TechCrunch: ニューヨーク市、2013年よりすべての建築許可にQRコードを採用

[6] ウォールストリートジャーナル: 通りすがりのアート (5): バーコードは表現者の時代へ 

* Int.J.Computer Technology & Applications: バーコード、QRコード、RFIDシステムの比較研究